最近、「社長」がご自身の考え方や仕事術などをお話しされる色んなYouTubeチャンネルを見るのが楽しみになっています。
その中でも北の達人コーポレーションの木下勝寿社長のお話は気づきや考えされられることが多いです。
今回は、「仕事にはスプリンター型とマラソン型がある」という話に深くうなずきました。
スプリンター型は、短期間で成果を出すタイプの仕事。結果がすぐに見える分、達成感もわかりやすく、評価されやすい。
一方、マラソン型は、長期間の積み重ねが必要で、すぐに成果が見えづらい。でもその分、大きな価値を生み出す仕事。
木下社長はこの2つの違いを理解し、成長し続けるためには自分がどちらのジョブなのかを理解しておく必要があるというお話をしておられました。
この話を聞いて、私はすぐに「私たちの仕事はマラソン型だ」と思いました。
税務・会計の仕事は、一朝一夕で成果が出るものではありません。
むしろ、何年もかけて顧問先と信頼関係を築きながら、徐々に会社の状況や将来を共に見つめていく、そんな関わり方が求められます。
たとえば、補助金の提案、節税の工夫、事業承継の準備、経理体制の改善…。
すべてが「今やったらすぐに結果が出る」ものではありません。
でも、コツコツと積み上げることで、ある日「頼んでよかった」と言っていただける日がくる。
そんな仕事です。
このことは、前回ブログで書いたスタッフ面談にも通じています。
「この仕事が好きです」と言ってくれたスタッフがいました。
成果が見えにくくても、自分の中で少しずつできることが増えている。
「顧問先と話すのが楽しくなってきました」
そんな言葉を聞いて、私はうれしくて、同時に「やっぱりこの仕事はマラソン型だな」と再確認しました。
税目を横断し、経営や相続の背景を知り、顧問先ごとにベストな形を描いていく。
それはまさに“知識と経験の点”を積み重ね、それが“線”になり“面”になる仕事。
派手ではないけれど、地域の“良き相談相手”として価値を提供できる。
それが町の会計事務所の役割であり、私たちの誇りだと思っています。
これからも、マラソン型の仕事に誇りを持ち、スタッフと一緒に着実に前へ進んでいきたい。
短距離で結果を求めず、10年かかっても“本当に頼れる存在”になることを目指して。
そんな想いで今日の仕事を終えました。